0系 こだま
高梁川を渡り、岡山へと急ぐ0系新幹線
撮影地:山陽新幹線 新倉敷〜岡山  撮影日:2008.11.18
運転区間 新大阪〜博多・博多南
最高時速 220km/h
車両編成 0系新幹線6両編成
車両紹介 0系新幹線は1964年10月1日の東海道新幹線開業に際し、
最高時速220km/hの高速運転を目的として登場した初代新幹線車両。
1986年まで改良を重ねつつ38次車までの様々なタイプが製造された。
製造量数は3216両(16両編成201編成分に相当)にも及ぶ。

富士山をイメージしたといわれる青と白のツートンカラーと、
先頭部の丸みある柔らかな車体は、たちまち人々の注目を集め、
戦後日本の高度経済成長を象徴する存在として親しまれた。

開業当初は12両編成であったが、1970年の大阪万博にあわせた
輸送量増強のため、全編成が16両編成に増備された。
1985年に0系置き換えのための後継車両として100系が登場したが、
国鉄民営化直前まで0系の増備は引き続き続けられた。

<ひかり>用の編成として16両編成のH編成、NH編成があり、
民営化直後はJR東海・西日本両社があわせて99編成を所有していた。
一方の<こだま>用編成として16両編成のY編成、YK編成があり、
JR東海のみが<こだま>専用車両として所有していた。
H編成、Y編成は全車両が0番台で構成されていたため、
現在は存在しないが100系タイプの大型窓が特徴であった。
いずれの編成も食堂車とビュッフェの両方を備えての運用だった。

JR西日本の<こだま>用車両としてR編成、WR編成、Q編成があり、
前者2タイプは6両編成、後者Q編成は4両編成といった構成。
WR編成は主に<ウエストひかり>編成で車内は2&2シート、
これらの編成が2008年現在も残っている最後の0系の一陣である。
R編成では営業を取りやめたビュッフェ部分を「こどもサロン」に
改造して多客期などに<ファミリーひかり>として運転したこともあった。

高度経済成長を支え、また日本の戦後復帰を象徴するスターとして
国民のみならず世界中から絶大な人気を誇った0系ではあるが、
JR発足後の1992年に300系<のぞみ>が運転を開始すると
1997年に500系、1999年に700系、そして2007年にN700系と
新型車両が続々と登場し、活躍の場を奪われていくこととなった。
東海道新幹線からは1999年<こだま473号>の運転を最後に姿を消し、
山陽新幹線に残る3編成も2008年11月をもって定期運転を終了した。

2008年4月より開業当初の青と白のツートンカラーに戻されており、
最後の活躍を見せながら、引退後は「さよなら運転」も行われ、
さよなら運転では速達列車のみ表示が許された赤幕<ひかり>を掲げた。
◆ 関連リンク ◆ 特集(さよなら夢の超特急 0系新幹線)
乗車コメント 制作中


岡山駅を発車してゆく0系  16両編成対応ホームは余裕たっぷりの6両編成
撮影地:岡山駅  撮影日:2008.11.18
秋空の下、最後の営業運転をこなす0系新幹線
撮影地:山陽新幹線 相生〜岡山  撮影日:2008.11.30
世界遺産 横目に駆ける 機械遺産
撮影地:山陽新幹線 相生〜姫路  撮影日:2008.12.14
惜別乗車の乗客を乗せて西へと向かう0系<こだま>
撮影地:岡山駅  撮影日:2008.11.18
最高時速220km/hと300km/hの形状の違いは明らか
撮影地:山陽新幹線 相生駅  撮影日:2008.11.18
0系の横を矢のように風を切って走り抜ける…
撮影地:山陽新幹線 相生駅  撮影日:2008.11.18
世界最速を造りあげた2つの夢の超特急が並んだ
世界最速300km/h運転の500系も、いずれは抜かれる存在となることが決まっている
撮影地:山陽新幹線 新山口駅  撮影日:2008.11.11
<ひかりレールスター>も九州新幹線全通後は<こだま>へと退くことになっている
撮影地:山陽新幹線 徳山駅  撮影日:2008.11.11
東広島では100系と顔合わせ
かつての東海道山陽新幹線は時代を築いたこの2英雄のみが活躍する場だった
撮影地:山陽新幹線 東広島駅  撮影日:2008.11.11
0系原色<こだま>と100系<ひかり> 10年前は当たり前だった光景である
撮影地:山陽新幹線 姫路駅  撮影日:1999年3月ころ
0系最後の一陣となったR67編成
撮影地:山陽新幹線 相生駅  撮影日:2008.6.20
博多より先頭車となる21形
撮影地:山陽新幹線 相生駅  撮影日:2008.6.20
0形は独特の丸みが特徴的
撮影地:山陽新幹線 相生駅  撮影日:2008.6.20
まぁるいお鼻の0系新幹線
撮影地:山陽新幹線 相生駅  撮影日:2008.6.20
下から見上げると何ともいえない迫力
撮影地:山陽新幹線 西明石駅  撮影日:2008.11.11
遠くを見据える0系の丸いヘッドライト
撮影地:山陽新幹線 相生駅  撮影日:2008.11.11
最後の時を控え、ファンに囲まれる
撮影地:山陽新幹線 新尾道駅  撮影日:2008.11.11
廃車となるのは大変惜しい 0系はそれほどの名車である
撮影地:山陽新幹線 新岩国駅  撮影日:2008.11.11
博多に到着した0系<こだま>
このあとも博多南線の列車として走り続ける姿も0系らしさである
撮影地:博多駅  撮影日:2008.11.11
2002年から2008年まではフレッシュグリーンで運行された
撮影地:山陽新幹線 姫路駅  撮影日:2005.7.17
<ウエストひかり>編成を受け継いだため車内は2&2シートが並ぶ
撮影地:山陽新幹線 新大阪駅  撮影日:2008.6.20
幅の広い2&2シートは乗り心地もよい
撮影地:博多駅  撮影日:2008.11.11
青幕は<こだま>、赤幕は<ひかり>という区別は登場時から変わらない
撮影地:山陽新幹線 相生駅  撮影日:2008.6.20
0系往年の姿
撮影地:山陽新幹線 相生駅  撮影日:2008.6.20
まぁ〜るい団子っ鼻は0系特有のフォルム
撮影地:山陽新幹線 相生〜岡山  撮影日:2007.6.10

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