209系通勤型電車 〜京浜東北線〜
デジタルATCを搭載して京浜東北線で活躍する209系
撮影地:京浜東北線 さいたま新都心駅  撮影日:2008.12.11
運転線区 京浜東北線、南武線、八高線、川越線
最高時速 110km/h
車両編成 209系10両編成
車両紹介 国鉄時代に大量増備された103系を置き換える目的で、
まず1992年に試作車として901系10両編成3本が投入された。
JR東日本初の新製通勤型車両であり、試作車の製作にあたっては
「重量半分・価格半分・寿命半分」がモットーとして掲げられた。

車内から無駄な物を一切省き低質量とすることで省エネを図り、
軽量車両を1度に大量に増備することでコストを抑えた。
寿命に関しては、登場後10年の間に進歩した最新技術を
そのまますっかり取り入れた新型車両を新たに投入した方が、
下手な改造を施して使用し続けるよりも効率的ということで、
車両を分解して行わねばならない大規模点検をむかえる
13年という期間以前に廃車するという方針であった。
なお、設計の段階で廃車後のリサイクルについても考慮されていた。

901系ではVVVFインバーターの搭載、バケット式座席の採用、
乗降ドアの電動化(以前は空気式)など数々の新技術が取り入れられ、
現在首都圏で活躍する通勤型車両にも引き継がれている。

901系で得られたデータを基に1993年に量産車として209系が登場。
低コストで製造し、13年という若い車齢で廃車という点から
「使い捨て電車」とも言われ、使い捨てカメラ「写ルンです」にちなみ、
「走ルンです」との嫌みな意味を含んだ呼び名も付けられたが、
この方針は早いペースで最新車両が投入できるという利点があり、
結果としては車両の置き換えという点で効率的であるため、
「走ルンです」が侮辱的な意味合いで使われることは少なくなった。

209系で培われた技術はE217系や209系500番台に応用され、
その後、首都圏の基礎となったE231系の登場へとつながっており、
また、東京臨海高速鉄道70000系など私鉄車両へも採用されている点
209系は首都圏通勤型電車に大きな財産を残したと言える。

0番台が京浜東北線、500番台が京浜東北線と中央総武緩行線、
1000番台が常磐緩行線、3000番台と3100番台が川越線、八高線で
それぞれ活躍しているが、0番台に関しては登場から14年が経ち、
制御機器、車内設備の老朽化や車両故障も目立ってきたため、
秋ころよりE233系が投入され、0番台は全車が廃車となる予定。
乗車コメント 制作中

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